ザンビア大統領死去、白人のスコット氏が暫定大統領に
(CNN) ザンビアのマイケル・サタ大統領が病気療養のため滞在していた英ロンドンで死去し、副大統領のガイ・スコット氏が暫定大統領に指名された。サハラ砂漠以南のアフリカで白人が大統領になるのはアパルトヘイト以来。憲法に基づき90日以内に大統領選挙が行われる。
サタ氏は先週、療養のために渡英し、ロンドンの病院で29日夜に死去した。77歳だった。病名や死因は公表されていない。
英国からの独立運動で頭角を現した後、政党「愛国戦線」を創設。銅産業に対する中国からの投資や、外国企業によるザンビア労働者の不当な扱いを非難して人気を集め、2011年9月、当時の現職大統領を破って大統領に就任した。
しかし就任後間もなく公の場に姿を見せないことが多くなり、外国で療養しているのではないかとの憶測が飛び交っていた。
暫定大統領に指名されたスコット氏はスコットランド系で、3年前に副大統領に就任した。大統領選への出馬については、憲法規定で候補者の両親がザンビア生まれであることを要件としているが、スコット氏はそれを満たさない。
サハラ砂漠以南のアフリカで白人が大統領になるのは、南アフリカのフレデリック・デクラーク元大統領以来。