香港デモの主要拠点、当局が11日に撤去へ
デモの中心団体のひとつ、「学連」を率いる周永康(アレックス・チョウ)さんは「撤去対象区域の外側で座り込みを続ける。市民的不服従の精神にのっとって平和的な態度を貫き、行動に対する法的責任も受け止める」と述べた。そのうえで、この座り込みが「今回の占拠運動の終幕」になるとの見通しを示した。
もうひとつの学生団体「学民思潮」のリーダー、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)さんも、デモ参加者らに平静を呼び掛けた。
現場で片付け作業に取り掛かっていた女性(22)は、デモ隊と警察の衝突を目撃した夜のことを振り、「あの光景はもう見たくない。抵抗してもむだだ」と話した。警察が来るまでに退去するつもりだという。
一方、テントをたたんでいた男性(24)は、警察が来てもその場にとどまると宣言。「私を逮捕するというのならされるまでだ」と強気の構えを示した。男性はさらに、「拠点が撤去されても人々の魂は変わらない。香港の住民はこれまで政治にあまり関心を持っていなかったが、今は違う。この出来事を次の世代に伝えていく」と力を込めた。