台風直撃のフィリピン 死者27人に、倒壊家屋1千棟

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台風による被害は フィリピン

フィリピン中部レガスピ(CNN) フィリピンを直撃した台風「ハグピート」(台風22号)は8日、熱帯低気圧に勢力を弱めて首都マニラに接近した。フィリピン赤十字によると、この台風で少なくとも27人が死亡した。

台風22号は6日深夜にフィリピン東部に上陸し、ゆっくりとした速度で同国を横断。各地で倒木や洪水などの被害が出た。赤十字によると1000棟近い家屋が倒壊し、約90万人が避難した。

遠隔地には救助チームがまだ到達できず、被害状況もほとんど分かっていない。台風の上陸地点に近いサマール島北部にも、支援物資を積んだトラックが向かっている。

中部レガスピの市長によると、同市では豪雨と強風が20時間近く続いた。市内の避難所に駆け込んだ高齢の女性は「子どもや幼い孫が心配。台風が来るたびに家が壊れて修理するお金がない」と訴えた。

同国で7000人以上の死者・行方不明者を出した昨年11月の台風も、ほぼ同じ地域を直撃した。この時の教訓から、沿岸部の住民らは素早く避難指示に従ったとみられる。昨年最も大きな被害を受けたレイテ島タクロバンでは今回、20万人が安全な場所へ避難した。

台風22号の勢力は昨年の台風ほどではなかったが、スピードが非常に遅かったため、各地で大きな雨量を記録。マニラをはじめ各地で土砂崩れや鉄砲水の危険が高まった。

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