新疆自治区、ブルカ着用禁止の規定を承認
北京(CNN) 中国・新疆ウイグル自治区の区都ウルムチ市内の公共の場でイスラム教徒の女性の衣装「ブルカ」を着用することを事実上禁じる規定が、11日までに自治区の議会で承認された。
この規定は先月、ウルムチ市の議会で採択されていた。「顔を含む全身を覆う上着」の着用を禁止するとの表現だが、ブルカを指しているとみられる。
同自治区ではイスラム教を信仰するウイグル族と、近年大量に流入した漢族との間で対立が深まっている。中国当局は、相次ぐ暴力事件をウイグルの分離・独立を掲げる「過激派」の仕業と非難し、締め付けを強めてきた。
新疆ウイグル自治区では昨年、学生や公務員にイスラム教の断食月(ラマダン)への参加禁止令が出された。また同自治区のカラマイ市では昨年8月のスポーツ行事開催に際し、イスラム教の伝統衣装を着けたり口ひげを生やしたりして公共のバスに乗ることが禁止された。これに対し、ウイグル族の人権擁護を主張する在外団体や国際人権団体が「差別だ」と強い反発を示していた。