強姦事件の被告、「女は黙ってレイプされろ」 インド
さらに、強姦の代償として死刑を言い渡せば、女性を一層危険にさらすことになるとも主張。「今度レイプした奴らは、俺たちのように女を放置せず、女を殺すだろう」と話した。
刑務官によれば、このインタビューは2013年に収録された。死刑判決を言い渡される前か後かははっきりしない。一緒に犯行に加わったシン被告の兄弟も強姦罪と殺人罪で起訴されたが、公判が終わる前の同年3月に、デリーの拘置所で首をつっているのが見つかった。
事件をきっかけとしてインドの女性に対する処遇は国際的な脚光を浴び、国内外で抗議運動が広がった。
しかしシン被告の弁護士は、女性に対して被告と同じような認識を示す。「もし私の娘や姉妹が婚前行為に及んで自分を恥ずかしめるようなことをしたら、納屋に連れて行って家族全員の前でガソリンをかけ、火を付ける」
BBCは、やはり強姦罪で有罪判決を受けた別の男にもインタビューした。この男は薄笑いを浮かべながら5歳の少女を強姦した話を語って聞かせたという。小さな子どもになぜそんなことができるのかと尋ねられると、「あいつは物乞いだった。命に何の価値もない」
インタビューを収録したBBCのドキュメンタリーは、「国際女性デー」の8日に放送される。