強姦事件の被告、「女は黙ってレイプされろ」 インド
ニューデリー(CNN) インドで女性を集団強姦(ごうかん)して死亡させた罪で死刑判決を言い渡された男が英BBCテレビのインタビューに対し、「(被害者の女性は)黙ってレイプされればいいんだ」と言い放った。ニューデリー警察は3日、混乱を引き起こす恐れがあるとして、裁判所がこのインタビューの公表を禁じたことを明らかにした。
被害者の女性(当時23)は2012年にバスの中で男5人に暴行されて重傷を負い、シンガポールの病院で2週間後に死亡した。
この事件で、バスの運転手だったムケシュ・シン被告を含む5人が集団強姦罪に問われて死刑を言い渡され、4人は判決を不服として控訴している。
BBCはドキュメンタリー番組の収録でシン被告にインタビューした。この中で同被告は「まともな若い女は夜9時にうろついたりはしない」「男に比べて女は強姦の原因になりやすい。男と女は平等ではない」と主張。「女がすべきは家での家事だ。夜間にディスコやバーをうろついて間違った事をしたり間違った服装をすることではない」とまくし立て、自分たちには「教訓を教える権利がある」と言い放った。
女性は鉄の棒を使って暴行され、腹部や性器、腸に重傷を負って一部の臓器を摘出しなければならなかった。しかしBBCのディレクターからその話を聞かされても、シン被告は後悔した様子を見せず、「レイプされている間は抵抗すべきじゃなかった」「そうすれば『やり終わった』あとで降ろしてやったのに」と吐き捨てた。