ボコ・ハラム、男性2人の殺害ビデオ公開 ISISを模倣か
ナイジェリア北部カノ(CNN) ナイジェリアを拠点とするイスラム過激派「ボコ・ハラム」は2日、男性2人の首をはねて殺害したとするビデオをインターネット上で公開した。イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のビデオと共通する特徴がみられる。
ビデオは長さ6分間。アラビア語と英語、フランス語の字幕付きで、ツイッターに掲載された。「スパイ」とされる男性2人を後ろ手に縛ってひざまずかせ、カメラに対面させている。もう1人の男がナイフをかざして立ち、一方の男性の首に手を伸ばしたところで画面が切り替わる。続いて男性らのものとみられる血まみれの頭部と、切断された体が映し出される。
過激派の活動を監視する米団体「SITE」によると、殺害場面の前に流れる「尋問」のシーンで、一方の男性は自分がナイジェリア北東部バガに住む農民だと説明。警察から情報提供を求められ、応じれば「金持ちになれる」との説得を受けたと話している。
ボコ・ハラムがネット上で人質の殺害ビデオを公開したのは今回が初めてとされる。しかしこれまでに何度か、仲介者を通して報道陣にビデオが送り付けられたことはある。過去のビデオには、頭部を切断する場面そのものが収録されていた。
2010年2月のビデオには、警官2人が頭部を切断される現場が映っていた。ビデオの長さは12分間、撮影場所は不明とされた。