ブルンジ首都で散発的な銃撃戦
(CNN) 軍幹部がクーデターを宣言したアフリカ中部のブルンジの首都ブジュンブラでは14日、銃声が散発的に聞かれた。
13日のクーデター宣言の後、ヌクルンジザ大統領はツイッターで「ぺてん師の前でも平静を保つよう、ブルンジ国民全員に求める」と発言。「状況は制御されており、憲法的秩序は保たれている」と述べた。
ヌクルンジザ大統領は13日、首脳会議のため隣国のタンザニアに滞在。14日には一時的に所在不明になっていたが、午後にツイッターで帰国を報告した。
米国務省のラスキ副報道官代行は「ヌクルンジザ大統領は今もブルンジ大統領の座にある」としながらも、同国情勢について米外交当局が「深く懸念している」と述べた。
またフランスの国連代表団は14日、国連安保理事会はブルンジにおける暴力を非難するとともに、法による統治の迅速な復活を呼びかけたとツイッターで明らかにした。安保理はまた、ブルンジ危機に関する緊急協議を行い、「信頼に足る選挙」を行うよう求めたという。
ブルンジでは、ヌクルンジザ大統領が3期目を目指して次期大統領選への出馬を表明したことを受け、これに抗議するデモ隊と警官隊の衝突が激化していた。
ブルンジは隣国ルワンダ同様、フツ族が多数派、ツチ族が少数派という民族構成だ。政治対立が民族間の暴力を引き起こすのではと懸念する声も出ている。