少年殺害で男6人に死刑判決 バングラデシュ
ダッカ(CNN) バングラデシュの裁判所は8日、少年を集団暴行などで殺害したとする2件について、計6人の男に死刑判決を言い渡した。
今回審理されたのは、今年に入って北東部のシレットと南東部のクルナで起きた2件。被害者はシレットの市場で野菜を売っていた13歳の少年と、クルナの自動車工場で働いていた12歳の少年で、被告の男らから凄惨(せいさん)な虐待を受けたのち死亡した。
バングラデシュでは近年、子どもが殺害される事件が頻発している。被害者の多くは貧困状態にあり、ささいな問題から暴行の対象となって命を奪われるケースがほとんどだ。
同国の子どもの人権擁護に取り組む団体がまとめたところによると、2015年1~7月に国内で殺害された子どもの数は191人と前年同期の146人から増加した。13年1~7月期は128人の子どもが犠牲になっていた。
上記の2つの事件はとりわけ社会的な反響が大きく、犯人への厳罰を求める熱心な抗議行動が起こっていた。