ミャンマー総選挙、投票締め切り 政権交代なるか
ヤンゴン(CNN) ミャンマー総選挙は、現地時間の8日午後4時(日本時間午後6時半)に投票が締め切られ、開票作業に入った。最大都市ヤンゴンの投票所にはこの日、有権者らの長い列ができた。
当局者らはCNNに、開票は深夜0時までに完了する見通しだと語った。
総選挙ではアウンサンスーチー氏が率いる野党・国民民主連盟(NLD)の優勢が伝えられ、政権交代が実現するかどうかが注目されている。
夜明けから投票の列に並んだという男性(67)はCNNとのインタビューで、最初の軍事クーデターが起きた時はまだ高校生だったと振り返った。「これまで多くの政権を見てきたが、今回は自分の好きな党と候補者に投票できてうれしい」と語り、投票済みを示すインクの付いた指を誇らしげに示した。
市民団体の選挙監視員を務める男性は投票所の長い列について、「1時間以上も待つ人が出るのは良いことではない」と懸念を示した。
しかし5時間並んだ末に投票を済ませたという別の男性は、並ぶだけの意味があったと強調。「変化を起こすにはこれが唯一の方法だ」として、新政権には教育や医療、経済分野の改革や法治体制の確立を期待したいと語った。