ミャンマー総選挙、投票締め切り 政権交代なるか
雨が降りしきるあいにくの天候の中、締め切り直前に駆け込む有権者らの姿もみられた。
家族で連れ立って投票所へ向かう有権者も多かった。両親と兄妹3人でにぎやかに投票した一家は、スーチー氏の熱心な支持者だという。今回が初の投票だという息子(23)は「NLDが勝てばうれしい。不正があったら、それは私たちにとって悲しいことだ」と話した。
しかしNLD候補者の1人がCNNに語ったところによると、一部に不正や暴力があったとの報告もある。ヤンゴンの都心部よりも、遠隔地で特にその恐れが大きいという。
一方、ヤンゴン市内の軍病院に設けられた投票所には、重い空気が流れていた。ここでは軍医や看護師、病院職員の家族ら1200人が投票したが、CNNの取材には警察の公安要員が同行。有権者にインタビューしようとすると首を横に振った。
ただ現地の選挙管理当局者は、NLDがボイコットした10年の前回総選挙に比べて「開かれた透明な選挙であり、自由で公正な投票が行われている」と強調した。