北朝鮮、米大統領選に合わせ挑発行動も 米シンクタンク予想
(CNN) 北朝鮮が11月の米大統領選挙の前後に、核実験やロケット打ち上げなどの挑発行動を行う可能性があるとする研究論文を、米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)がまとめた。
CSISによれば、北朝鮮は過去60年にわたり、米大統領選挙に合わせて緊張を高めようとする動きを見せてきた。特に近年はその傾向が強まっているといい、例えばオバマ氏が大統領選で勝利した直後には、ミサイル実験と核実験を実施した。
こうした実験には米国の次期大統領を脅す狙いがあると専門家は分析。「北朝鮮は、世界の注目、中でも米国の注目が最も集まる時期を選んでいる」と述べ、今年の大統領選に合わせて計画しているのは「6回目の核実験かもしれないし、衛星を軌道に送り込むためのロケット打ち上げかもしれない」との見方を示した。
この研究論文は週内にもCSISのウェブサイトに掲載される。
一方で、金正恩(キムジョンウン)氏が2011年に死去した父・金正日(キムジョンイル)氏の継承者となって以来、北朝鮮の挑発は象徴的な行動から、確実な軍事実験へとシフトしたとの見方もある。