アルビノの男女が美を競う、コンテスト初開催 ケニア
ケニアでは09年以降、2人のアルビノが殺害され、子ども4人が劣悪な環境から救出された。実際にはもっと多くの犠牲者がいるはずだと、支援団体は指摘する。
ほかのアフリカ諸国はさらに深刻な状況だ。マラウイでは14年11月以降、65件の襲撃事件が報告されている。
もう1人の出場者、アンドリューさん(21)は「アルビノの仲間が儀式のために殺されるのを見ると、体は傷つかなくても精神的な拷問を受けているような気持ちになる」と話す。
コンテストでミス・アルビノに選ばれたロイスさんはこう語った。「私はかつて教室の後ろで、日光から身を守るための大きな帽子をかぶり、ただうつむいていた。でも今は自信を持って胸を張れる」
アルビノへの偏見をなくす努力はこれからも続くが、こうしたイベントにはアルビノが自分自身を見る目に変化をもたらすという効果もある。
出場者の女性、バレンシアさんは「道を歩いていてペサと呼ばれることがある。そんな時の新しい答え方を紹介したい」と前置きしてから、「あなたと私を見比べてみて。どちらに値打ちがあるでしょう」とウインクしてみせた。