ISIS、アフガンで住民30人を拉致・殺害
(CNN) アフガニスタン中部ゴール州の当局者は26日までに、同州の山間部で住民30人が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に拉致され、殺害されたと明らかにした。
州知事室の報道官がCNNに語ったところによると、住民らは冬に備えてまきを集めようと山に入り、ISISに拉致された。治安部隊が出動して救出を試みたが、その場で全員が射殺された。戦闘中にISIS側の司令官1人が死亡したという。
ISISはイラクやシリアでの活動で知られるが、アフガンでも勢力を拡大しているとの懸念が指摘されてきた。
ゴール州の東側に位置するナンガルハル州では今年7月、米軍が空爆作戦でISIS幹部を殺害した。米国防総省の報道官は声明で、ナンガルハル州が昨年夏以降、ISISの温床になっているとの見方を示した。
ISISへの支持は、アフガンの現状に不満を抱く若者や反政府武装勢力タリバーンの間で急速に広まっている。ただ、シリアを本拠とするISIS指導部との関係ははっきりしていない。パキスタンから侵入した武装グループが、資金調達のためにISISの名をかたっているとの見方もある。