アルビノの男女が美を競う、コンテスト初開催 ケニア
ナイロビ(CNN) 全身の色素が生まれつき欠乏しているアルビノ(先天性色素欠乏症)の男女が美しさを競う「ミスター・アルビノ」「ミス・アルビノ」コンテストがこのほど、ケニアの首都ナイロビで初めて開催された。
世間からの偏見と闘ってきた20人の出場者が、華やかな衣装で歌や踊り、スピーチを披露した。観客の中には政治指導者らの姿もあった。
アフリカの一部の国で、アルビノはいじめの標的となり、死に追い込まれることさえある。国連の報告によると、今年3月までの8カ月間にアルビノが襲撃された事件はアフリカ全土で計40件に上った。
支援団体「アンダー・ザ・セイム・サン(同じ太陽の下)」によると、アフリカでは2007~13年に207人のアルビノが殺害された。一部の事件には、アルビノの骨が富や幸福、幸運をもたらすという迷信がかかわっていた。暴力、強姦(ごうかん)、手足切断などの被害も後を絶たない。
ナイロビのコンテストを主導したのは、ケニア初にしてただ1人のアルビノ議員、アイザック・ムワウラさんだ。この試みを通して現状を変えたいと話す。