トランプ氏、比大統領の麻薬対策を「評価」 電話会談
(CNN) フィリピンのドゥテルテ大統領は3日、米国のドナルド・トランプ次期大統領がドゥテルテ氏が国内で進める強硬的な麻薬対策に触れ、正当な対応策として評価している考えを示したと述べた。
フィリピン時間の2日夜に行った短時間の電話会談でトランプ氏が語ったとしている。ドゥテルテ大統領は「トランプ氏は我々の麻薬戦争を十分に承知しており、良い成果を願う考えを示した」とも述べた。トランプ氏に非常な親密さを感じたことも明らかにした。
ただ、トランプ氏陣営の政権移行チームが明かした電話会談の内容の中には、ドゥテルテ氏の麻薬対策に関するやりとりは含まれていない。比大統領が当選の祝意をトランプ氏に伝え、会談では長年にわたる相互の友好協力関係に留意し、今後も利益や懸念を共有する問題への対処で密接な関係を続けることを確認したとしている。
今年5月の大統領選で当選したドゥテルテ氏の麻薬対策には超法規的な処刑なども含まれているとされ国際社会の懸念も強い。この麻薬対策が原因で米国との関係もこじれ、ドゥテルテ氏はオバマ大統領に毒づく異常な事態ともなっていた。
ドゥテルテ大統領はトランプ氏との電話会談に触れ、ニューヨークとワシントンへの招待を受けたと説明。一方でフィリピンが来年主催する東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に触れた際、トランプ氏が出席するため最善を尽くすとの返答をもらったことを明らかにした。