トランプ・タワーに隣接、ティファニー旗艦店が業績低迷
ニューヨーク(CNNMoney) 米宝飾品大手ティファニーは3日までに、ニューヨーク市の5番街にある「トランプ・タワー」に隣接する旗艦店の売り上げが落ち込んでいることを明らかにした。
業績低迷と絡めてドナルド・トランプ次期大統領の名前には直接触れていないが、同氏の当選が決まった後、トランプ・タワー周辺の警備がとたんに厳重となり客足が遠のいているのが決定的な要因とみられる。
同社は今年10~12月の第4四半期の旗艦店での売上額が再び下落するとも予想している。5番街の店は世界規模の売り上げの1割近くを占める同社の代名詞的な店舗ともなっている。米国内や北米大陸内で展開する系列店全店での売り上げは今年の第3四半期に前年同期比で2%減少していた。
旗艦店での売り上げ減や客足減の具体的な数字は不明。ティファニーのマーク・アーセグ最高財務責任者(CFO)は電話会見で、旗艦店付近の通行人の量が少しばかり減少していると認めた。
トランプ氏当選が確定した後、トランプ・タワー周辺では反対派の抗議活動が強まっていた。同タワーはトランプ氏の住居でもあり、政権移行チームの拠点とも化し閣僚候補の要人らが盛んに出入りするなどしている。
一方で、ティファニーの世界全体での売上額は日本と中国での業績が好調なこともあり、第3四半期にはわずかながらも増加した。四半期ベースで伸びたのは2014年11月以降初めてとしている。