ミシガン州司法長官、再集計差し止めを提訴 米大統領選
ワシントン(CNN) 米大統領選の集計で不正操作が行われた可能性があるとして緑の党が一部の州で再集計を求めている問題で、ミシガン州の司法長官は2日、同党の大統領候補、ジル・スタイン氏が要請している再集計の差し止めを求める訴訟を提起すると発表した。
ミシガン州のビル・シュエット司法長官(共和党)は短文投稿サイトツイッターで、「私は今日、ジル・スタイン氏によるばかげた、多額の費用を要する再集計要請を差し止めるため訴訟を提起する」と発表。同州最高裁に申し立てを行ったことを明らかにした。
シュエット氏の事務所はこの後、申し立ての理由を説明する声明を発表。「ミシガン州の有権者はスタイン候補を大差で拒絶した。州が認める投票結果の受け入れをスタイン氏が拒むことは、懸命に働く納税者に高いつけを払わすリスクを負わせるほか、ミシンガン州法の趣旨を悪用することにもなる」と指摘した。
スタイン氏は先日、ミシガン州の投票結果の再集計を求める申し立てを起こしていた。同州で勝利した共和党候補、ドナルド・トランプ氏のリードはわずか0.2%と非常に僅差で、ミシガンは全米で最後に勝敗が確定した州となっていた。
スタイン氏が再集計を要請しているのはミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニアの3州。ウィスコンシン州でもトランプ氏の支持者らが再集計を阻止する動きを展開している。