北朝鮮の核実験場に新たな動き、米衛星がとらえる
ワシントン(CNN) 米国の偵察衛星が、北朝鮮の地下核実験場で数週間ぶりに新しい動きをとらえた。米当局者2人がCNNに対し、21日までに明らかにした。
地下核実験場に通じる入り口のトンネルのうちの1本では、何らかの改装が行われている様子がとらえられていた。
当局者は今回の動きについて、6度目となる核実験の差し迫った徴候なのかどうかは不明だとしながらも、中国の外交トップや軍トップが訪米する21日に合わせて北朝鮮が核実験を行う可能性もあると予想する。
米当局者はしばらく前から、北朝鮮が同実験場でいつでも核実験を実施できる態勢を整えているとの見方を示していた。
2人の当局者がCNNに語ったところでは、北朝鮮に対する軍事行動の選択肢は最近になって改訂され、トランプ大統領に提出される予定。大統領は、北朝鮮が核実験を強行した場合の行動について決断する。
ただし、実際に軍事的対応を取るのかどうかの判断材料は現時点で存在しない。
米当局者はCNNの取材に対し、もし北朝鮮が6度目の核実験を強行すれば、中国の北朝鮮に対するプレッシャーが奏功していないことがはっきりすると指摘した。一方で別の高官は、米政府の政策は中国を通じた北朝鮮への圧力にかかっていると語った。