李雪主氏に「ファーストレディー」の肩書、権力構造に変化か

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北朝鮮の国営メディアが李雪主夫人(左)に新たな肩書を使用した

北朝鮮の国営メディアが李雪主夫人(左)に新たな肩書を使用した

(CNN) 北朝鮮の国営メディアがこのほど、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の李雪主(リソルジュ)夫人について「尊敬する李雪主女史」と伝えた。この新しい肩書について、北朝鮮の専門家からは権力構造に変化が起きたことを示している可能性があるとの声が上がっている。

朝鮮中央通信(KCNA)はこれまで李氏について「同志」という肩書を使っていた。

北朝鮮情勢に詳しいNKニュースのライター、ピーター・ワード氏はツイッターへの投稿で、肩書が変わったことについて、李氏が「独自の個人崇拝を獲得しつつある」との見方を示す。

他の専門家も肩書の変更が大きな動きだという見方に同意する。

韓国経済研究所(KEI)のシニアディレクターのトロイ・スタンガロン氏は「北朝鮮に偶然の出来事はない。全ての動きが理由を持って振り付けされている」と指摘。李氏の地位の向上は金一族の地位の強化につながるとともに、北朝鮮政権に対する国際社会の認識にも変化を及ぼすのではないかとの見方を示す。

スタンガロン氏によれば、金日成(キムイルソン)主席と金正日(キムジョンイル)総書記の夫人は世界の政治指導者の配偶者と同じような地位を与えられることはほとんどなかったという。

北朝鮮で「ファーストレディー」という肩書が最後に使われたのは1970年代。それ以降は夫人を表すのに「同志」が使われたという。

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