米空母の香港寄港、中国が許可 首脳会談に向け軟化姿勢
香港(CNN) 米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」が21日、中国当局の許可を得て香港に寄港した。南米アルゼンチンで来週予定されている米中首脳会談に向け、中国が緊張緩和を図ったとみられる。
香港の海事当局によると、ロナルド・レーガンは米ミサイル巡洋艦「チャンセラーズビル」、ミサイル駆逐艦「ベンフォールド」「カーティス・ウィルバー」とともに寄港を許可された。
中国当局は今年9月、米艦船の香港寄港を拒否していた。
南シナ海では9月末、米軍と中国軍の艦船が異常接近して緊張が高まった。今月19日には米空軍の爆撃機が南シナ海付近の上空を飛行した。
ベンフォードとカーティス・ウィルバーはそれぞれ今年7月、10月に台湾海峡を通過し、中国の反発を招いていた。
米国のペンス副大統領は17日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)での演説で中国を厳しく批判。米インド太平洋軍のデービッドソン司令官もカナダで開かれた安全保障フォーラムで、中国が南シナ海で軍事的な威嚇を繰り返していると非難していた。