英国の地方ジャーナリズム支援へ、フェイスブックが6.5億円寄付
ロンドン(CNN Business) 交流サイト世界大手の米フェイスブックは21日までに、英国でのジャーナリズム育成の支援に向けて、450万ポンド(約6億5000万円)を英ジャーナリスト訓練評議会(NCTJ)に寄付すると明らかにした。
NCTJはこの寄付をもとに「コミュニティー・ニュース・プロジェクト」を立ち上げ、約80人の「コミュニティー記者」を育成し、全英の地方の編集部へと送り出すという。
フェイスブックはCNN Businessの取材に対し、この種の取り組みは初めてと指摘。ただ、米国では以前にも、ネットでの購読率の向上のためにメディアを支援したり非営利の報道関連機関に寄付を行ったりしたことはあるという。
米英ではここ数年、地方の報道機関が弱体化しつつある。地方紙へ振り向けられる広告費が減少しており、地域社会や日々の生活に影響を及ぼすような重要な地元の課題について報道する記者の数も削減されている。
フェイスブック幹部は、人々がニュースを得る際に果たす同社の重要な役割について認識しており、地方の出版社に対する支援をより強めたいと語った。
今回の育成プロジェクトは、様々な社会経済的な経歴を持った人たちを訓練することを目指しており、申請の受け付けは2019年に始めるという。