余った寄付された品々が駐車場に積まれている=17日/Josh Edelson/AFP/Getty Images
(CNN) 米西海岸のカリフォルニア州で延焼を続ける山火事の煙が、米大陸を横断して東海岸のニューヨーク市上空にまで到達した。
米海洋大気局(NOAA)の画像によると、カリフォルニア州の山火事で発生した煙は、米大陸の上空で全長4800キロを超す大きな弧を描き、米北東部に到達して大西洋へ抜けていた。
この煙は19日夕、ニューヨーク市でも観測され、夕暮れの空がかすんで見える写真がツイッターに投稿されている。
CNNの気象専門家によると、煙は高い高度に到達すると米大陸を横断することがある。遠くへ行くほど粒子が分散して見えにくくなるが、日の出や日の入りの時刻には太陽光が反射して上空の煙が見えることがあるという。
Wow. I knew tonight’s sunset over New York City seemed different, and I should’ve realized! Wildfire smoke is in the air, all the way from California. Observation and map via @GarySzatkowski + my photo along the Hudson River. #NYwx pic.twitter.com/8OHxx6QNsw
— Kathryn Prociv (@KathrynProciv) 2018年11月19日
こうした現象は今年8月にも観測され、やはりカリフォルニア州で起きた山火事の煙が北東部に到達していた。
カリフォルニア州北部で今月半ばから燃え続ける「キャンプ」火災では、これまでに少なくとも79人が死亡、6万ヘクタール以上が焼失している。
火災現場周辺では煙によって窒息する恐れもあり、米国立測候所は、火災による煙と灰で大気の質が潜在的に危険な水準にまで悪化しているとして、住民に警戒を呼びかけていた。