米軍のB52爆撃機、南シナ海を飛行 領有権争いの島の近く
(CNN) 米太平洋空軍は21日までに、所属するB52爆撃機2機が領有権の争われている南シナ海の島の近くを飛行したと明らかにした。
飛行は19日に実施された。同軍は声明で「2機のB52Hストラトフォートレスが米領グアムのアンダーセン空軍基地を出発し、南シナ海付近での通常の訓練任務に従事した」と説明。「今回の任務は国際法に合致しており、米国が長年取り組む自由で開かれたインド太平洋地域を実現するためのものだ」と付け加えた。
米国は「継続的爆撃機プレゼンス作戦」の一環として、南シナ海付近へ定期的に爆撃機を飛行させているが、中国政府は同海域における米軍の存在にとりわけ神経をとがらせている。一帯に中国政府が建設した人工島や軍事施設があるためだ。
9月には米海軍の駆逐艦「ディケーター」に中国軍の艦船が41メートルの距離まで接近。ディケーター側は衝突を避ける操作を強いられた。
当時ディケーターは、米軍が展開する「航行の自由」作戦の一環として、南沙諸島から12カイリ以内の海域を通過中だった。