パキスタン軍、テロリストと２度の戦闘　兵士１０人死亡

イスラマバード（ＣＮＮ） パキスタンで２７日、パキスタン軍と武装勢力との戦闘が２度あり、兵士１０人が死亡した。軍の広報担当が明らかにした。

最初の戦闘は、アフガニスタンとの国境に近いパキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の北ワジリスタン地区で発生。軍によれば襲撃者は「アフガニスタン国境を越えてきたテロリスト」で、国境をパトロールしていた部隊に発砲した。この戦闘により兵士６人が死亡した。

２度目の戦闘は、パキスタン南西部バルチスタン州で起きた。軍事作戦により兵士４人が死亡した。軍によれば、この戦闘にも「テロリスト」が関与したという。

軍の報道官はツイッターへの投稿で、戦闘による死者と遺族に弔意を表した。パキスタンのカーン首相は襲撃を非難し、軍と軍による治安維持の取り組みに敬意を表した。

今回の襲撃の約１週間前には、トランプ米大統領がホワイトハウスでカーン首相と会談を行っていた。会談は、約１８年におよぶ米軍のアフガニスタンでの戦闘を終結させるべく、米当局者とアフガニスタンの反政府勢力タリバーンの指導者が協議を進める中で開催された。米政府高官によれば、トランプ大統領はカーン首相に対して、武装勢力の取り締まりや、米国とタリバーンとの間で続いている和平交渉への支援を求めたという。