イラン、イラクの米軍駐留基地をミサイル攻撃 司令官殺害の報復

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米軍が駐留するイラクのアサド空軍基地。イランが司令官殺害の報復としてミサイル攻撃を行った/NASSER NASSER/AFP/FILE

米軍が駐留するイラクのアサド空軍基地。イランが司令官殺害の報復としてミサイル攻撃を行った/NASSER NASSER/AFP/FILE

(CNN) 米国防総省は7日、米軍が駐留するイラクの2つの基地に対し、イランがミサイル10発以上を発射したと発表した。イラン精鋭部隊の司令官を米軍が殺害したことに対する報復とみられる。

イラン国営テレビは、同国の革命防衛隊がイラクで米軍のアサド空軍基地をミサイル数十発で攻撃したと伝えた。

この数日前、米軍はイラン精鋭部隊のソレイマニ司令官をイラクの首都バグダッドで空爆して殺害。これに対してイランが報復を予告していた。

イラクの治安関係者によると、今回の攻撃によってアサド空軍基地にいたイラク人に犠牲者が出た。犠牲者の数や、死者が含まれるのかどうかについては現時点で分かっていない。

イランの革命防衛隊は声明を発表し、今回の攻撃はソレイマニ司令官の殺害に対する報復だったと明言。米軍が駐留する国はどんな国であれ、「敵対的、攻撃的行動」の標的になり得ると警告した。

米国防総省の報道官は7日夕、イランがアサド空軍基地に対して10発以上のミサイルを発射したと語った。被害状況は確認中としている。同基地には米軍や有志連合の部隊が駐留している。

イラン国営テレビによれば、革命防衛隊は米国に対し、「新たな侵攻があった場合は、さらに破壊的な対応に出る」と通告。米国の侵攻の拠点になれば、どんな地域であれ標的にすると警告した。

外交筋によれば、米国のエスパー国防長官は7日、電話でイラクの首相と連絡を取った。

米当局者によると、中東に展開する米軍は6日夜から7日にかけ、米国の標的に対する攻撃の危険が差し迫っているとして、高度な警戒態勢を敷いていた。

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