米軍がイラクに「撤収通知」、軍トップは「ミス」と釈明

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イラク駐留米軍司令部から同国政府に撤収を示唆したと取れる通知が送られ、ミリー統合参謀本部議長らが火消しに追われる事態となった/Mark Wilson/Getty Images North America/Getty Images

イラク駐留米軍司令部から同国政府に撤収を示唆したと取れる通知が送られ、ミリー統合参謀本部議長らが火消しに追われる事態となった/Mark Wilson/Getty Images North America/Getty Images

ワシントン(CNN) 米軍司令部は6日までに、イラク政府あてに同国からの撤収を示唆したととれる通知を送り、その内容が流出して波紋を呼んだ。米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は6日、通知は草稿の段階で誤って送付されたと説明した。

通知はイラク駐留部隊を再配置するとの内容で、同国からの撤収予定を示すと受け止められた。イラクに駐在する米当局者らは公式の文書であることを確認する一方、米軍部隊が撤収するという意味ではないと話していた。

ミリー氏はエスパー国防長官とともに国防総省で記者会見に臨んだ。イラクへ送った通知についての質問に、エスパー氏は「地域全体で部隊を再配置している」「書簡の内容は我々の現状と食い違っている」と答えた。

会見室では両氏が去った後も混乱が続き、ミリー氏が引き返してさらに「あの書簡は草案で、間違いだった。署名もなく公にされるべきではなかった。表現がまずく、撤退をほのめかす内容だがそれは事実に反する」「単純なミスであり、送付してはいけなかった」と釈明した。

現地の米当局者がCNNに語ったところによると、書簡は部隊をある場所から別の場所へ移すという一般的な通知にすぎなかったという。

これに先立ちイラクでは、米軍によるイラン司令官殺害を受けて5日に議会が招集され、駐留米軍など外国部隊の撤退を求める決議がほぼ全会一致で採択されていた。

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