滑走路外れた旅客機が公道で停止、奇跡的に死傷者なし イラン
(CNN) イラン南西部のマフシャフルで27日、首都テヘランから到着したカスピアン航空の旅客機が空港の滑走路を外れ、車輪を格納したままの状態で幹線道路に突っ込んだ。乗っていた135人は全員が無事で、奇跡的に死傷者は出なかった。
現場からの写真や映像には、道路を横切る形で止まった旅客機の前に車が連なり、歩行者が集まった様子が写っている。機体は底部が地面に着地した状態で停止しているが、ほとんど損傷した様子はなかった。
乗客たちは互いに助け合いながら、子どもを抱いたりスーツケースを抱えたりしてドアや非常口から機外へ脱出した。
現場には間もなく消防隊が到着し、機体に放水を行った。
政府系のファルス通信がイラン民間航空局の話として伝えたところでは、乗っていた135人にけがはなく、全員が無事に避難した。
乗っていた135人は全員、無事避難した/MOSTAFA GHOLAMNEZAD/AFP/ISNA/AFP via Getty Images
同機はこの日、テヘランを出発してマフシャフル空港に着陸する予定だった。
事故原因は現在調査中。カスピアン航空は2009年にイラン北西部で墜落事故を起こし、乗客153人と乗員15人の搭乗者全員が死亡している。