米ロ、月内にも核軍縮協議を開催 中国を招待も参加するかは不明
ワシントン(CNN) 米国とロシアが月内にも核軍縮に関する交渉を行うことがわかった。ビリングスリー米大統領特使(軍縮担当)が8日、明らかにした。
ビリングスリー特使は、ロシアのリャプコフ外務次官と、6月に核軍縮協議を行うことで合意したと述べた。
トランプ米政権はこれまで、中ロとの合意を模索して、さまざまな軍縮条約から離脱している。最近では、非武装の航空機による領土の査察を認める「領空開放(オープンスカイズ)条約」からの離脱を表明していた。米国が3カ国での合意を主張するのは、2021年2月に期限が切れる米ロの新戦略兵器削減条約(新START)を破棄するための方策ともみられている。中国は協議参加の呼び掛けを退けている。
ビリングスリー特使は、今月行われる核軍縮協議に中国も招待したことを明らかにした。ビリングスリー特使はツイッターへの投稿で、「中国が現れて、誠実に交渉を行うだろうか」と述べた。
ビリングスリー特使は先ごろ、将来の軍縮条約の合意は多国間によるものとなると指摘し、そうした枠組みには中国も参加するだろうとの見通しを示していた。