米国株大幅高、年初来の下げ埋める コロナ禍からの回復を楽観
ニューヨーク(CNN Business) 8日の米株式市場はナスダックが史上最高値を付け、S&P総合500種も年初来でプラスに転じるなど上昇が続いた。前週末の米雇用統計が予想以上に改善したことを受け、新型コロナ感染拡大による景気低迷からの回復ペースについて楽観ムードが高まった形だ。
ダウ工業株30種平均は461ポイント高で取引を終えた。S&P500は1.2%上昇し、プラスに転じた。ナスダック総合指数は1.1%上昇して、2月につけた史上最高値を更新した。
この日、エコノミストらは公式に米国のリセッション(景気後退)入りを宣言。同国史上最長となる経済の拡大時期が終わりを迎えたとの認識を示していた。
ただウォール街は、連邦準備制度理事会(FRB)によるかつてない規模の金融緩和策や立法府が打ち出すであろう景気刺激策を見込んだ強気の姿勢を維持している。
さらに複数の製薬会社から新型コロナの治療薬やワクチンの開発についての前向きな発表が相次いだことも株価の押し上げにつながった。