コロナ感染阻止でスキー旅行に難色、EU対応を要請 伊首相

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伊北部ボルミオのリゾートでスキーを楽しむ旅行客ら=2018年12月26日/Miguel Medina/AFP/Getty Images

伊北部ボルミオのリゾートでスキーを楽しむ旅行客ら=2018年12月26日/Miguel Medina/AFP/Getty Images

(CNN) イタリアのコンテ首相は26日までに、クリスマス休暇に合わせたスキー旅行が新型コロナウイルスの第3波を招く恐れがあるとして欧州連合(EU)加盟国内でこの問題に協調して対応することが必要との判断を示した。

仮にイタリアがスキー旅行を禁止したとしても他国が許可するのなら、その国でスキーを楽しんだイタリア国民が帰国して感染リスクを広げる事態になりかねないと警告した。

イタリア内では現在、スキー旅行を禁じる政令を目指す特定の動きはない。ただ、ボッチャ州問題・自治担当相も同調する意見を示している。

クリスマス休暇時にスキーリゾート地の営業を再開することについては他のEU加盟国などからも懸念が出ている。新型コロナの感染拡大の初期にはオーストリアのスキー場が感染源となり数百人規模の患者が欧州内で発生してもいた。

そのオーストリアではスキー場の年内の開放を見込んでいるが、各スキー場ごとに異なる規制措置が導入される予定。スキーに興じた後のパーティーは中止させ、ゴンドラの稼働も許可しないなどの対応策が想定されている。

ポーランドのモラウィエツキ首相は最近、休暇を予定している国民に一切の旅行計画を控えるべきと促した。オーストリア、イタリア、スイスやポーランドの観光地などに出かけないよう訴えた。

スイスではこれまで多くのスキー場を閉鎖させ、わずか数カ所のみの営業を認めている。フランス政府はスキー場に関する年内の対応についてはまだ発表していない。

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