観光客のスイス人女性殺害、住民の男を逮捕 タイ・プーケット島
(CNN) タイの警察当局は、同国の人気リゾートであるプーケット島でスイス人観光客を殺害したと自供したとして27歳の男を逮捕した
被害者女性のニコル・ソバンワイスコプフさん(57)は7月13日に同島に到着。彼女の遺体は8月5日、地元住民によって発見されていた。
警察当局は8日の記者会見で、島民のテラワット・トールティップ容疑者がソバンワイスコプフさんへの強盗殺人を認めたと発表。
記者会見に出席した同容疑者は、報道陣に対して「私がやった全てのことを後悔している。私は警察に自供した。またタイ国民および被害者の遺族に謝罪したい」と述べた。
警察当局によると、同容疑者は記者会見の間、弁護士および妻の同席の下、別室から電話で会見に臨んだという。CNNは弁護士とは接触できなかった。容疑者と12年連れ添った妻である女性はCNNに対し、夫が殺害を自供したことを認めた。
人里離れた観光スポットのアオヨン滝の近くで亡くなっているのが発見されたソバンワイスコプフさんの死因について、現在も法医学の専門家が捜査を進めている。
警察当局は容疑者が、被害者から300バーツ(約1000円)を強奪したと説明。奪った金の一部は違法ドラッグを購入するために用いられたと指摘している。
トールティップ容疑者は会見で、「新型コロナウイルス感染症のために仕事を失い、今も仕事がない。私の収入は非常に少ない」と述べた。容疑者は妻との間に11歳になる子どもがいるという。
ソバンワイスコプフさんは、ワクチン接種を済ませた特定の国からの旅行客に対して隔離を免除する、「プーケット・サンドボックス」と呼ぶ試験的な制度を利用して同島を訪れていた。