タイ、市民へのワクチン接種を開始 今月中に600万回目標

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アストラゼネカ製ワクチンを接種する看護師=7日、タイ南部ナラーティワート県/Madaree Tohlala/AFP/Getty Images

アストラゼネカ製ワクチンを接種する看護師=7日、タイ南部ナラーティワート県/Madaree Tohlala/AFP/Getty Images

バンコク(CNN) タイで7日から新型コロナウイルスワクチンの一般市民への接種が始まった。今月中に600万回の接種完了を目指す。

首都バンコクでは7日、病院やショッピングモール、地下鉄駅、体育館、ガソリンスタンド、大学キャンパスなど計25カ所に接種会場が開設された。

プラユット首相は先月、年内に1億回の接種を目指すと表明していた。このうち6100万回分は、王室系の製薬会社サイアム・バイオサイエンスが英アストラゼネカから技術供与を受けて現地生産するワクチンが占める見通しだ。

だが野党からは、同社の独占状態や生産能力に疑問を呈する声が上がっている。今年3月には、サイアム社の選定を批判した元野党党首が王室への不敬罪で起訴された。

ロイター通信は先週、一部の病院がワクチンの供給不足を理由に予約を延期し、4万人近くの接種が遅れると報じた。

アストラゼネカはサイアムと協力して周辺諸国への輸出も進める方針だが、フィリピンではサイアムに発注していた1700万回分のうち、今月1日に届くはずだった第1弾の供給が遅れ、量も削減されたという。

7日からの接種には、中国シノバック製のワクチンも使われている。政府はさらに、米ファイザー製2000万回分、ジョンソン・エンド・ジョンソン製500万回分の調達に向けて交渉を進めている。

タイでは一般向け接種に先立ち、2月末から医療従事者らに対する接種を開始。これまでに人口約6900万人のうち約4%が少なくとも1回の接種を受けた。政府は年末までに国民の70%への接種を完了することを目標にしている。

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