ウクライナ軍が奪還のイルピン、がれきと化した街が物語る惨状

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イルピンに残ったものの自宅を離れ防空壕への避難を余儀なくされたイワン・ボイコさん/Vasco Cotovio/CNN

イルピンに残ったものの自宅を離れ防空壕への避難を余儀なくされたイワン・ボイコさん/Vasco Cotovio/CNN

住民はほとんどが避難したが、イワン・ボイコさんはここに残ることを決めた。家族を安全な場所に避難させると、自分はロシア軍の猛攻に耐えることを選んだ。

「私は66歳だ。もう何も恐れない」とボイコさんは話す。

イルピンに残ったボイコさんは、激しい砲撃のために自宅を離れて防空壕(ごう)に避難しなければならなかった。

「家には帰れない」「毎日夜も昼も銃撃される。外に出るのは怖い」「みんな持ち物を全て防空壕に持ち込んでいる」

激しい砲撃が何日も続いた後、イルピンは不気味なほど静まり返っている。時折、遠くで聞こえる銃声に静寂が破られる。まるでゴーストタウンだった。

当局はこの機会を利用して、この数週間で死亡した犠牲者の遺体を回収している。ロシアの攻撃を受けて作業の中断を強いられてから、まだ24時間もたっていない。

キエフ地区の警察は31日、イルピンで記者団に「遺体を回収していた警官が砲撃を受けた」と語り、「橋の下に1時間身を伏せて、砲撃がやむのを待った」と説明。「敵は汚い行動をする。7キロも離れた場所から砲撃してくることもある」と付け加えた。

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