ウクライナ軍が奪還のイルピン、がれきと化した街が物語る惨状
イルピンは今、完全にウクライナの統制下にあるが、一部のロシア工作員も残っている。地元当局は残るロシア兵を探し出すため、捜索隊を組織した。
イルピンのオレクサンドル・マルクシン市長はそうした部隊の一つを指揮する。「民間人の服装をしたロシア兵が2人いるという情報がある」「我々は彼らを一掃する」
CNN取材班は数時間後、同じ未舗装路を抜け、ロシア軍の砲撃がないことを祈りながらイルピンを後にした。
運転するアンドリーさんと仲間の兵士たちにとって、イルピンや周辺での戦闘が少なかったこの日は、いい1日だった。
「ロシアは後退している」とアンドリーさん。イルピンを奪還したことで、全員の士気が上がっている。
「あと数週間で29歳になる」とアンドリーさんは打ち明け、「それまでには彼らを打ち負かしたい」と願いを込めた。