マリウポリなどから避難続く、「ロシア軍が人道支援物資を没収」とウクライナ閣僚

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マリウポリ周辺地域からザポリージャの受け入れ施設に到着した避難民/Marko Djurica/Reuters

マリウポリ周辺地域からザポリージャの受け入れ施設に到着した避難民/Marko Djurica/Reuters

(CNN) ウクライナ閣僚のイリーナ・ベレシチューク氏は3月31日、ロシア軍に包囲されたマリウポリなど主要都市の住民の避難状況について、1458人が同日、自分の車で南東部ザポリージャに到着したと語った。このうち631人はマリウポリから、残る827人はザポリージャ地域のベルジャンスクやエネルホダルなどから来たとしている。

31日にはバス45台がマリウポリを経由してベルジャンスクに向かっているが、ロシア軍に止められてベルジャンスクに入れないとベレシチューク氏は説明した。

ベレシチューク氏によると、ベルジャンスクからは600人がバスに乗り、4月1日朝にザポリージャへ向けて出発する予定。30台以上のバスがベルジャンスク市の入り口で待機しており、マリウポリを経由してベルジャンスクにいったん戻り、その後ザポリージャに住民を送り届けることになっているという。

31日には人道援助物資を積んだバス12台がメリトポリに向かったが、そのバスに積まれていた食料や医薬品など14トンが、ロシア軍に没収されたとベレシチューク氏は訴えている。

これは合意に基づく避難回廊であり、赤十字が回廊の確保を保証するとベレシチューク氏は説明。「我々はバスを返還させ、そのバスを使って明日、メリトポリの住民を避難させるために、交渉を行っている」と述べ、「民間の車50台と子どもたちを乗せたバス1台が今日、エネルホダルを出発し、検問所を全て通過してザポリージャに到着した」「明日も引き続き、マリウポリのための避難回廊を要求する」と話している。

ロシア国防省は31日、フランスとドイツの求めに応じ、マリウポリからザポリージャへの避難回廊を再び4月1日に開通させると説明した。

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