バルト海沿岸諸国、洋上風力拡大で合意 ロシア産ガスに対抗

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バルト海のデンマークに帰属する島々の間に立ち並ぶ風力タービン群/Jens Büttner/Picture Alliance/Getty Images/File

バルト海のデンマークに帰属する島々の間に立ち並ぶ風力タービン群/Jens Büttner/Picture Alliance/Getty Images/File

(CNN) バルト海に臨む欧州諸国は3日までに、ロシアの天然ガスへの依存を低減させる対策の一環として洋上風力発電を2030年までに7倍の水準に引き上げることで合意した。

デンマークの首都コペンハーゲンで開かれたバルト海サミットで署名された。同会議はデンマークのフレデリクセン首相が主催。欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会のフォンデアライエン委員長にポーランド、リトアニア、ラトビア、エストニアにフィンランドの各国首脳が参加した。

今回サミットの目的については、ロシア産ガスに頼らないEUの独立性の確保、エネルギー面での安全保障の確立やバルド海の洋上エネルギー源の開発の強化と位置づけていた。

フォンデアライエン委員長はサミット開幕の演説で、ロシアの化石燃料への依存は再生エネルギー開発に大規模に投資すれば終わると主張。「我々が今日ここに集まったのはそのためだ」と訴えた。

欧州委が発表した報道発表文によると、今回サミットではエストニアとラトビアの間に設けるハイブリッド方式の洋上風力公園、ドイツとポーランドの間の国境をまたぐ地域で暖房を提供するサービス網の構築などの初期事業が承認された。

フォンデアライエン委員長はサミット後の記者会見で、欧州全域で進むエネルギー価格の高騰への懸念も表明。電気代の上昇の原因は天然ガスにあり、主にプーチン大統領が操っているロシア産ガスであると主張。「プーチン(氏)はガスを武器として使っており、そのことは数字でも見られる」と言い切った。

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