パキスタンのモヘンジョダロ遺跡、洪水で大きく損壊
(CNN) パキスタンを襲った史上最悪規模の洪水で、南東部シンド州にあるインダス文明の都市遺跡「モヘンジョダロ」が大きく損壊し、管理責任を負う州当局が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に支援を要請した。
シンド州の文化・観光・遺跡省はユネスコに、専門家2人の署名が入った書簡を送った。
この中で、自宅が流された被災者らの一時宿泊施設として同遺跡を使っていると報告。人道的見地から駐車場や店舗、博物館などでも避難住民を受け入れたと述べた。
洪水で壁が倒壊/Government of Sindh Cultural, Tourism and Antiquities
添付された遺跡の画像には、れんがの壁が倒壊し、地面が泥に覆われた光景が写っている。
現地のチームはポンプを導入し、れんがの構造物を修復し、排水路の土砂を排除するなどの応急措置を取ったとしているが、それで済む被害でないことは明らかだ。