湖の放流と決壊で集落が孤立、住民に迫る命の危険 パキスタン

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ひざまで泥水につかり話す住民の男性=6日、マンチャール湖付近/Javed Iqbal/CNN

ひざまで泥水につかり話す住民の男性=6日、マンチャール湖付近/Javed Iqbal/CNN

パキスタン・シンド州(CNN) 「あまりにもすごい水だ。みんなおぼれてしまう」――。パキスタン南東部シンド州にある同国最大の湖マンチャール湖の度重なる放流や決壊で、多数の住民が孤立し、生命の危険にさらされている。

マンチャール湖は6日だけで少なくとも3回決壊し、近隣の村が深さ数十センチの水に浸かった。

当局はマンチャール湖の水位を下げるため、時間との闘いを強いられている。約4800万人が暮らすシンド州の人口は同国で2番目に多い。マンチャール湖が完全に決壊すれば、近郊の都市も浸水の恐れがある。

それを避けるために当局は4日、2度にわたる放流を行って、人口の少ない地域に湖の水を流れ込ませた。灌漑(かんがい)担当相が7日、CNNに語ったところによると、この放流で小さな村落が洪水に見舞われて約13万5000人が被災した。それでも人口155万人の都市ダドゥの洪水を避けるためには必要な措置だったとしている。

マンチャール湖からは3日にも水があふれ出た。当局によれば、これは放流ではなく自然現象だった。

4日の放流については近隣の集落の住民に警戒を呼びかけて避難を促していたという。

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