ザポリージャ州の親ロ当局、「政治宣伝」阻止で住民の携帯調査
(CNN) ウクライナ中南部ザポリージャ州の親ロシア派の行政当局は30日までに、ウクライナ政府寄りの「政治宣伝」の浸透を防ぐため住民の携帯電話の通信内容を調べる措置を始めたことを明らかにした。
ロシア軍は同州の一部地域を占領下に置いている。ロシアが据えた地元「議会」の一員はSNS上で、法執行機関要員が住民の携帯電話を対象にした選択的な予防措置の調査を27日から始めたとした。
住民によるウクライナ政府の政治宣伝の取得手段へのつながりが見つかった場合、最初は警告措置となるが、将来的には罰金が科されるだろうとも警告。
さらに、「外国エージェント」と判明すれば、刑事訴追に処される可能性もあるとした。
携帯電話の通信内容の調査実施は、ロシア政府が今月19日に宣言したザポリージャ州での戒厳令に従った措置とした。戒厳令はウクライナ南部ヘルソン州、東部の2州でも出された。