撃墜したイラン製ドローンは300機以上、ウクライナ空軍
(CNN) ウクライナ空軍司令部は30日までに、撃墜したイラン製のドローン(無人機)「シャヘド136」は先月13日以降で300機以上に達すると報告した。
同機はウクライナの重要なインフラ施設を狙った攻撃などに使われている。ウクライナや西側の支援国は、兵器類の補給に手間取っているロシアはイランからドローンを調達していると非難している。
一方、イランはロシアへの兵器供給を否定している。
ウクライナ空軍司令部の報道担当者は「ミサイルが十分に残っていないロシアは戦術を転換した」と記者団に説明。「短距離弾道ミサイル『イスカンデル』は払底しつつあり、ほかのタイプのミサイルも乏しくなっている」とした。
ロシア軍の攻撃の標的について、「最近になり重要なインフラ施設やエネルギー関連施設だけを狙い、軍事的な施設などは無視している」と明かした。
ロシア軍は発電所や重要なインフラ施設への空爆で攻撃型ドローンを多用。標的に突っ込んだ後、爆発する自爆型のドローンともなっている。これらドローンによる攻撃はウクライナ軍のレーダー網のみでの探知が可能な早朝の時間帯にしばしば起きているという。
米国、フランスと英国は、イランからロシアへの兵器移転は国連安全保障理事会の決議違反と糾弾している。
この中でウクライナのクレバ外相は28日、イランに対しロシアへの兵器供給の即座の中止を要求したことを明らかにした。イランのアブドラヒアン外相から電話を受けた際に伝えたとSNS上で述べた。