ウクライナ軍、東部ルハンスク州での進撃が減速
(CNN) ロシアが一方的に併合したウクライナ東部ルハンスク州の戦況をめぐり同州のハイダイ知事は28日、同国軍の地上部隊の進軍は悪天候、ロシア軍の「数千人規模」の動員兵の展開や激しい抗戦が理由でその速度が緩やかになっていると報告した。
ウクライナのテレビ局の取材に述べた。「ウクライナ軍の前進は我々が望んでいるほど速くなっていない」とした。
ロシア軍は補充兵を手当てできる時間的な余裕が一部あったとし、多数の動員兵や受刑者らに加え、多数の装備品も投入したと指摘。陣地の防御態勢の強化や広い地域での地雷敷設を図る時間も作っていたとした。
「ルハンスク州では多数の新たな動員兵の展開があり、その人数は数千人規模」とした。
隣接する東部ドネツク州バフムート周辺には既に2000人程度が配置されているが、大勢が死んでいるとも説明。動員兵の戦場での前進はウクライナ軍の居場所を割り出すのが目的となっており、突破はできていないとした。
「彼らの平均的な寿命は約2週間となっている」とも明かした。
ハイダイ知事によると、ウクライナ軍は前進には寄与しない悪天候に襲われながらも、戦線の一部地域で1日あたり1~3キロの進撃を果たしているという。
ルハンスク州のスバトベとビロホリフカの周辺では「最も激しい戦闘」が起きたとし、ウクライナ軍が奪回した村落は依然、ロシア軍の砲撃にさらされているとも述べた。