ヘンリー王子、英王室の「無意識の偏見」批判 夫妻のドキュメンタリー番組公開
ロンドン(CNN) 英王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃のドキュメンタリー番組が8日、ネットフリックスで公開された。夫妻は離脱を決意した背景として、英王室の内部に「無意識の偏見」があったと訴えている。この番組をきっかけに、ヘンリー王子夫妻と英王室の亀裂が一層深まる可能性もある。
8日に公開されたのは、ドキュメンタリー番組「ハリー&メーガン」のシリーズ最初の3本。番組の中で2人が語る内容については、何カ月も前から臆測が飛び交っていた。
番組では、2人の出会いからメーガン妃が初めて王室に入った時の様子、ヘンリー王子の子ども時代、英タブロイド紙の執拗(しつよう)な性質、ヘンリー王子の母ダイアナ元妃の死などを取り上げている。
ヘンリー王子はロイヤルファミリーについて、「無意識の偏見」のために、自分とメーガン妃が王室離脱に至るまで何年もさいなまれていた苦悩が見えなかったとして非難した。
ヘンリー王子と父のチャールズ国王および兄のウィリアム皇太子との間には、緊張が張り詰めていた。
ヘンリー王子は番組の冒頭、メディアにも矛先を向けている。「真実の全容は誰も知らない。私たちは全容を知っている。あの機関は全容を知っている。メディアは全容を知っている。なぜならそれにかかわっていたからだ」。ヘンリー王子はそう語り、「私たちのメディアの内部で起きている搾取や買収行為を暴くこと」は、自身の「義務」だと考えると強調した。