ヘンリー王子、英王室の「無意識の偏見」批判 夫妻のドキュメンタリー番組公開
2020年に王室離脱を決意したことについては、「私のやったこと、そして私のやり方に根本から反対する人々が世界中にいることは受け入れる」とした上で、「しかし私は、自分の家族を守るためにできる限りのことをしなければならないと知っていた。特に、私の母に起きたことを考えると」とダイアナ元妃に言及した。
メーガン妃は17年の婚約発表について「お膳立てされたリアリティー番組」と形容。婚約後初のインタビューは「リハーサルされていた」と振り返った。
ヘンリー王子は、当時婚約者だったメーガン妃に対するメディアの熱狂について、「家族の心配に関して、彼女がくぐり抜けたことは、みんなもくぐり抜けてきたことだった。つまり、通過儀礼のようなものだった」と説明。「私の妻はそれを切り抜けなければならなかった。それなのになぜ、あなたのガールフレンドに違う扱いをしなければならないのか。なぜ特別待遇を求めるのか。なぜ彼女を守る必要があるのか」という論議だったと振り返る。
この問いに対して「人種の要素に違いがあると私は言った」とヘンリー王子。黒人と白人の血を引くメーガン妃に対するタブロイド紙の人種差別的な論調に対し、2人は頻繁に憤りをあらわにしていた。
「それはこの家族の日常生活の中で頻繁に迷惑な姿を見せる、隠しておきたいものだった。時として、自分が解決策の一部ではなくその問題の一部になることがある。そこにはとてつもない無意識の偏見が存在する」
ヘンリー王子はそう語り、「無意識の偏見については、実際のところ、誰の責任でもない。しかしそれを指摘されたら、あるいは自分の中に見つけたら、それを正す必要がある」と訴えた。