北朝鮮、ICBM発射実験を実施と発表
ソウル(CNN) 北朝鮮は朝鮮中央通信(KCNA)を通し、18日に長距離弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を実施したと発表した。
それによると、金正恩(キムジョンウン)総書記の指示を受けてICBM「火星15」の「奇襲発射訓練」が行われた。ミサイルは約67分間、最高高度5768.5キロで989キロ飛行したという。
KCNAは、この実験によって敵対勢力に対する致命的な核反撃能力と、強力な核抑止の信頼性が証明されたと伝えた。
日本の岸田文雄首相は18日、ミサイルが北海道西方の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと述べた。
米国家安全保障会議(NSC)の報道官は「複数の国連安全保障理事会決議へのあからさまな違反」であり、地域の緊張を高めて不安定化させる行為だと非難。北朝鮮は引き続き、国民の福祉より違法な大量破壊兵器と弾道ミサイルの開発を優先させていることが示されたとして、他国にも北朝鮮の違反行為を非難し、対話への参加を促すよう呼び掛けた。
北朝鮮は17日、米韓が3月に予定する合同演習を実施するなら「前例のない強力な対抗措置」を取るとの警告を発していた。また、安保理が今後も「米国の望み通り」北朝鮮に圧力をかけ続けた場合、さらなる軍事行動を検討するとも予告した。
北朝鮮によるICBM発射実験は、この1年で3回目。昨年3月の実験は飛行距離、時間とも今回をわずかに上回っていた。同11月の実験では、新型の「火星17」を発射したと発表していた。