風力発電施設に抗議、グレタ・トゥンベリさんが参加した理由とは ノルウェー

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ノルウェー中部フォセンの風力タービン
/Nora Buli/Reuters/FILE

ノルウェー中部フォセンの風力タービン /Nora Buli/Reuters/FILE

(CNN) スウェーデンの環境保護活動家グレタ・トゥンベリさんが、ノルウェーで先住民団体や環境保護団体に加わって、風力発電施設に対する抗議運動に参加した。

トゥンベリさんを含む数十人は、首都オスロにあるノルウェー政府庁舎の入り口前に立ちふさがって、先住民族サーミのトナカイ放牧場に建設された風力発電施設2棟に抗議する運動を展開した。

オスロ地区警察によると、警察は1日午前、トゥンベリさんを含む10人を、財務省庁舎の入り口付近から排除した。

欧州連合(EU)で唯一認められている先住民族のサーミは、何百年も受け継いできたトナカイ放牧の伝統が、ノルウェー中部フォセンの風力発電施設に脅かされていると訴える。同施設は高さ約86メートルの風力タービン151基で構成され、欧州の陸上風力発電施設としては最大級。

トナカイ放牧を営むサーミの政治家はCNNの取材に対し、「この建設によってトナカイの放牧地が奪われている」と訴え、トナカイは施設周辺の道路などのインフラの影響も受けていると主張した。

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