メルボルンでM3.8の地震、120年ぶりの規模 住民驚き オーストラリア
(CNN) オーストラリア南東部ビクトリア州のメルボルン近郊で28日、マグニチュード(M)3.8の地震が発生した。オーストラリアは地震が少なく、メルボルンでこの規模の地震を観測したのは約120年ぶりだったが、被害はほとんどなかった。
政府機関のジオサイエンス・オーストラリアによると、M3.8の地震は現地時間の28日午後11時41分、メルボルン北西部のサンベリーで発生した。震源の深さは2キロだった。
ビクトリア州にある地震学研究所のアダム・パスカル氏は今回の地震について、メルボルンから40キロの圏内では1902年に起きたM4.5の地震以来の大きさだったとしている。
パスカル氏は「多分5~10秒の小さな揺れで目が覚めた」とツイートした。
ジオサイエンス・オーストラリアには、地震について2万1000件以上の報告が入ったという。メルボルンから約150キロ北部のベンディゴや、南部タスマニア州のホバートでも揺れを感じた。
CNN提携局の7ニュースやスカイニュース・オーストラリアによると、メルボルンの住民は29日、地震の話でもちきりだった。
ある住民は「自分の家の隣かどこかで飛行機が墜落したみたいだった」と語り、超高層住宅の70階に住んでいるという別の住民は「ビル全体が数メートル揺れた」と証言。パジャマ姿のまま「なたを持って家を飛び出した」という住民は「私たちの古い家が崩れそうな音がした」と語った。
オーストラリアは地震が少ないものの、地殻プレートの移動による地震活動を観測することもある。
2021年にビクトリア州を襲ったM5.9の地震では、震源から200キロ近く離れたメルボルンでも建物に軽度の被害が出た。