バイデン大統領、豪州・パプア訪問を中止 債務上限の協議で
(CNN) 米ホワイトハウスは16日、バイデン大統領が広島での主要7カ国首脳会議(G7サミット)の後に予定していたパプアニューギニアと豪州への訪問を中止すると発表した。政府債務の上限引き上げをめぐり、議会指導部との協議が難航しているためだ。
ホワイトハウスのジャンピエール報道官によると、バイデン氏は同日、豪州のアルバニージー首相に訪問の「延期」を伝えるとともに、今後双方が調整する日程でアルバニージー氏が米国を公式訪問するよう招いた。
パプアニューギニアの首相にも大統領のチームが連絡したという。
バイデン氏は予定通り17日に日本へ向けて出発する。当初はサミット後のパプアニューギニア、豪州訪問と合わせて1週間の旅程だった。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官はこの日の記者会見でバイデン氏の旅程について、G7には出席するがその後については検討中だと話していた。
米財務省は、債務の上限が引き上げられなければ6月1日にもデフォルト(債務不履行)に陥る恐れがあると警告している。イエレン財務長官によれば、デフォルトは世界的な景気後退の火種となることが予想される。