新たな米軍制服組トップに空軍参謀総長か、黒人は2人目
(CNN) バイデン米大統領が米軍制服組トップの統合参謀本部の新たな議長に空軍のチャールズ・ブラウン参謀総長(大将)を指名する見通しであることが7日までにわかった。
この人事に通じる関係筋が明らかにした。別の米政府当局者によると、正式な発表は7月前になる見通しだが、正確な時期は不明。
統合参謀本部議長の人選には米連邦上院の承認が必要だが、ブラウン氏が就任すれば、米国史上では初めて、国防長官と統合参謀本部議長がいずれも黒人となる。
閣僚などの布陣で人種的な多様性をうたうバイデン政権にとっては新たな業績として誇示し得る材料ともなる。黒人の統合参謀本部議長は、ブッシュ(父)、クリントン両政権でこのポストを務めた故コリン・パウエル氏に次いで史上2人目となる。
トランプ前大統領が2018年に指名していた現職のミリー統合参謀本部議長は9月末で任期が切れる。
統合参謀本部議長の任期は4年。制服組の最高位だが指揮下の部隊は持たず、大統領に軍事面での助言を与えるトップの職位となっている。
ブラウン参謀総長はテキサス工科大学予備役将校訓練課程(ROTC)を卒業後の1984年、空軍に入った。F16型戦闘機の操縦士として3000時間以上の飛行経験を持つ。米中央軍副司令官や太平洋空軍司令官などの要職を歴任し、空軍参謀総長には20年8月に抜てきされた。