警官が老人ホームでテーザー銃使用、撃たれた95歳女性死亡 オーストラリア
豪ブリスベン(CNN) オーストラリア東部ニューサウスウェールズ州の警察は24日、老人ホームで警官にテーザー銃で撃たれた95歳の女性が死亡したことを明らかにした。
死亡したクレア・ノーランドさんは先週、テーザー銃で撃たれた後に倒れて頭部に重傷を負い、病院に運ばれたが重体となっていた。
警察はフェイスブックへの投稿で、「ノーランドさんが午後7時過ぎ、家族と愛する人たちに囲まれて安らかに亡くなった」と発表した。
ノーランドさんに対してテーザー銃を使ったとされる警官は、傷害や暴行などの罪に問われている。
ニューサウスウェールズ州警察のカレン・ウェッブ本部長は24日、33歳の警官の訴追を発表した。氏名は明らかにしていない。
警察が先週の記者会見で明らかにしたところでは、ノーランドさんの入居する同州クーマの老人ホームから午前4時15分ごろ、入居者がナイフを持っているとの通報が入った。
「テーザーで撃たれた時、女性は警官に近付いていた。ペースは遅く、女性は歩行器を使っていたが、ナイフを持っていた」と警察は説明していた。
事件の様子は警察のボディーカメラ2台で撮影されていたが、映像は公開されていない。
家族の友人は事件が起きる前のノーランドさんについて、体が弱く支えなしに立つことはできないと話していた。ノーランドさんは体重43キロ、身長158センチで、認知症を患っていた。